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ChatGPTとは(登録方法や使い方など)|AIとの対話がチャットで実現|Googleの脅威になる可能性が高い理由

ChatGPTとは

ChatGPT (チャットジーピーティー)とは、OpenAIが開発したGPT-3という大規模な言語モデルを組み込んだ対話型のチャットサービスです。「オリジナルのテキストを生成することができる人工知能ツール」で、質問に答えてもらうことも、クリエイティブなプロンプトを入力することも可能です。他にも、詩や歌、エッセイ、短編小説、コードなどを書いてもらうこともでき、人間と会話しているような自然な会話ができるため、ChatGPTは、公開後5日でユーザー数が100万人に達し、連日で大きな話題になっています。

ChatGPT

ChatGPTには、通常のチャットボットと同じくテキスト入力用スペースがあるので、そこに質問やコマンドを入れると「回答」というかたちで文書を作成してくれます。例えば、「郵便ポストはなぜ赤いのか」「電柱が高いのはなぜか」などと質問したり、「〇〇を題材にして物語を考えてほしい」とお願いすることも可能です。本当になんでもやってくれるので、とにかくいろんなことを試してください。

(例)
・対人のような会話
・表計算ソフトの関数やプログラミング言語の記述
・小説、脚本を書くことができる

OpenAIとは

OpenAIは、イーロン・マスクとサム・アルトマンが共同出資で立ち上げた非営利団体であり、人工知能(AI)の発展と普及を目的に2015年に設立しました。OpenAIは現時点ではチャットボットでしかありませんが、将来的には新しい検索エンジンに取って代わる潜在能力を持ち、検索エンジンの中で大きな役割を担うことが可能であり、Googleの強敵なライバルとなります。ChatGPTの発表を受けて、すでにGoogleはAIの強化にさらなる投資をすることも宣言しています。(現在イーロン・マスクは脱退)

 

ChatGPTの使い方

ChatGPTは公式ホームページからアクセスすることができ、2023年1月時点ではテスト版として誰もが無料でアカウント登録・利用できます。ただし、時間帯によっては混雑していてログインできないときも多いことは留意しておいてください。また、現在は英語版のみのサポートとなるため、ログイン後の画面はすべて英語表記となっています。ChatGPTの使用に対しての障害はありませんが、日本語化したい場合はGoogle翻訳のようなアドオンを入れてページ全体を日本語化するのが良いでしょう。

『TRY ChatGPT』/『CHAT GPTを試す』をクリックすると、このような画面になります。『Sign UP』をクリックし、GoogleやMicrosoftのアカウントがあれば、そのアカウントを使って他のwebサイトで会員登録するときと同じように会員登録することができます。メールアドレスを登録すると今度は電話番号を求められるので、スマホの電話番号を入力し、スマホのショートメッセージに送られてきた認証コードを入力します。会員登録が完了すると、『Tell us about you』と表示されますが、ここは自分の名前を入力しておけば大丈夫です。

ChatGPTは言語設定なし。質問した言語で回答する

ログイン後の管理画面は英語しかありませんが、現在はテスト版のためか設定ページなどは一切なく、ディスコードへのリンクとFAQ、履歴の削除のみしか操作できないため、英語でもまったく問題はありません。ChatGPTの使用方法も簡単で、画面中央下の検索窓に質問を入力するだけとなります。ChatGPTは世界の言語で対応することができ、日本語で質問したら日本語で回答をしてくれます。何よりも驚くのは「ほぼ正確な日本語の文法で回答してくれる」ことです。Google翻訳のような機械的な文章ではなく、語尾に「~ですね」、「~しましょう」など口語表現を用いたテキストが返ってくることには驚くばかりです。日本語で質問したにもかかわらず、時々英語で返答される場合があります。そんなときは「日本語でお願いします」と書くときちんと日本語に変換されます。

実際に使ってみた

「名古屋駅周辺で1人ランチできるお店を教えて」と入力したところ、詳しく回答してくれました。調べたところ、この2店舗は実際に存在していましたが、送り仮名や詳細に間違いも見られます。

今度は難易度を上げ、「アイドルグループのコンセプトを考えてほしい」と入力したところ、何パターンにも分けて、提案してくれます。

ChatGPTの問題点

ChatGPTはまだ公開したばかりのため、質問に対する回答も完璧ではありません。使い方によっては不満も多いですし、業務レベルには達していないと考える人も多く、課題は決して少なくありません。

まったく異なる回答をしてユーザーに誤解を与える

ChatGPTを実際に使ってみると分かるのですが、ChatGPTの回答となる日本語はかなり正確で説得力があります。そのため、ChatGPTの回答を精査することなく鵜呑みにしてしまいがちとなりますが、まだまだChatGPTの情報精度は落差があり、微妙な答えの違いから、明後日の方向を向いた回答などが堂々と返ってくることも確認されています。

例えば「寿司の作り方」を質問すると、「米を洗い、炊飯器で炊くか、または手で炊いてもよいです。」、「最後に、お好みで、わさび、おろしにんにく、またはお好みのトッピングをのせて完成です。」などと首を傾げるような回答が返ってくることもざらです。また、ChatGPTはまだニッチなテーマ・キーワードの質問に答える力を持っていません。例えば「〇〇駅周辺(自分の最寄り駅)でおいしい焼肉店を教えて」や最近はやっている「〇〇のメーカーの商品が買える場所を教えて」といった質問は回答してくれないことがほとんどです。一般的な情報検索としての利用であれば、Google検索エンジンがまだまだ高い優位性を持っていると言えます。

ヘイトスピーチや差別発言の問題

ChatGPTはヘイトスピーチや差別発言をしないようにプログラムされているほか、差別発言や用語を求められた際に拒否することもできます。ただし、やはり完璧ではなくほころびも散見され、場合によっては不愉快に感じるような回答が返ってくることもあります。多国籍・多人種の人たちが働くグローバル企業で業務に導入するのはまだリスクがあるほか、どこまで改善されるかは不明であることも覚えておきましょう。

ChatGPTを利用した悪用も懸念

ChatGPTは次世代のIT技術の結晶となり、その文章力は人が書く記事とほとんど変わりありません。ChatGPTがAIで書いた記事はSEOでも効果があり、キーワード検索でペナルティなく上位表示されることも分かっています。意図的に偽の情報を大量に生成して、読者を間違った方向へ誘導することもできるでしょう。国際ハッカーが活用すれば、世界中の言語で正しい文法を用いたスパムメールを作ることができますし、ハッキングコードの生成や脆弱性のあるコードを見つけることもできてしまうかもしれません。

まとめ

今回はOpenAIが公開するChatGPTについて基本情報や詳しい内容を紹介しました。今の時点では検証や簡単な調べもの、遊び感覚での使用に限られていますが、今後はChatGPTのAIテクノロジーが世界中で活用される可能性もあります。ChatGPTは教師あり学習と自身で回答を判断する強化学習の双方を用いて回答することができるため、将来的には人と変わらないチャットボットとなり、多くの企業で導入される未来も現実的です。まだ開始されたばかりなので、関心がある人は一度ChatGPTに触れてみてはいかがでしょうか。

公式HP:https://openai.com/blog/chatgpt/